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R comme Regarder. Le livre photo jeunesse

R comme Regarder. Le livre photo jeunesse
Photo Elysée

2025/9/18 - 2026/1/10

リール写真研究所とPhoto Elyséeの共同制作による「R comme Regarder」(RはLookingの頭文字)は、1930年代の産業化から現代に至るまで、児童写真集の世界を探求する展覧会です。このジャンルは出版業界において依然として周縁的な存在ですが、写真に対する認識の進化、教育史、そして過去1世紀にわたる西洋社会における児童の地位を反映しています。

児童写真集は、画像中心の新しい教育法の台頭の恩恵を受けています。写真は、絵本からフィクション、教育作品や創作作品まで、児童文学のあらゆるジャンルに浸透しつつあります。この出版ジャンルを活性化させることで、グラフィックデザイナー、アーティスト、イラストレーター、そして作家たちの協力により、新しくユニークな形態が開拓されつつあります。

本展では、オリジナルの写真作品を中心に、世界各地から集められた約100点の作品を展示し、この伝統、その特徴、そして現代的側面を明らかにします。女性写真家は、児童写真集の歴史において、教育と子どもの肖像という、長らく女性的と考えられてきた二つの分野の交差点において、重要な役割を果たしてきました。こうした力強い動きが、1970年代に子どもの視点を育むことを目的とした新しい出版ジャンルの出現につながりました。

「R as in Looking」では、撮影から展示作品の原型製作まで、写真集制作の舞台裏を垣間見る機会も提供しています。教育部門との共同企画によるこの展覧会では、閲覧可能な書籍に加え、子どもから大人まで楽しめるインタラクティブな体験プログラムも用意されています。

「R comme Regarder」は、2025年秋にPhoto Elyséeで初公開された後、エッセンのMuseum Folkwang、アルル写真祭、ロンドンのPhotographers' Gallery、ルクセンブルクのCentre national de l'audiovisuel (CNA)、ウィーンのFoto Arsenalの5つのパートナー機関を巡回した後、2028年にリールの写真研究所で開催されるヨーロッパツアーの対象となります。